LivEQuality HUB(リブクオリティ・ハブ)は、貧困など生活に苦しむシングルマザー親子に、住まいとつながりを届けています。市から認証を受けた、NPO法人です。
NHKで放映
NHK「おはよう日本」や朝日新聞などで紹介
行政とも連携
自治体からの相談にも応えて支援を提供
会計など公開
NPO法人会計基準に則り、財務諸表など情報公開
DVや虐待から逃げてきた、
母子を助ける
舞さんが2歳のひとり息子とこの街に逃げてきたのは1週間前のことでした。
夫による自分や子供への暴力から身を守るために必死に逃げてきたのです。
泊まっているのは1泊数千円のビジネスホテル。
全財産である数万円の現金はあと1日で底をつきます。
夫に見つからないよう家族も親戚も友人もいない街に逃げてきたから、頼れる人はいません。
暴力から逃げられたけど未来は真っ暗のままだと感じています。
身を寄せる先がない」
守っていけるのか?」
舞さんの心配は、つきません。
彼女だけではありません。
未婚のお母さん
親にも頼れず、ひとりで出産。1歳の子どもを抱え、「自分がひとりで育てなきゃ」と仕事を見つけるも、寮がなくビジネスホテル暮らし。貯金ができないし、仕事辞めたら明日寝る場所がない。
DVから
避難した親子
夫からDVを受け、知り合いの家に避難。銀行口座は夫名義だったので貯金がない。履歴書やアパートの申込書に前の住所を書くと、夫に郵便が届いてしまう可能性があるので、夫に居場所がばれてしまうのが怖くて住所が書けない。
親の離婚というどうしようもない事情によって、子どもたちも苦しんでいます。
保育園や小学校にも通えず、友だちと遊ぶのもままならない。
そして安心して眠ることさえできない子どもたちが、この日本にもいるのです。
「部屋を借りられない」が
子どもの成長さえ蝕む
多くのシングルマザーにとって障害となるのが、部屋探し。
定職がない。保証人がいない。
貸してくれる大家さんは、なかなか現れません。
住む場所が見つからず、ネットカフェやビジネスホテル、知人の家に居候する女性も。
安価な公営住宅も、離婚が成立せず住民票が引越し前の市のままだと、申し込めません。
行政で手続きができず、「書ける住所」がないと…
- 住民票がないので、子どもが保育園に通えない
- 履歴書に書ける住所がなく、仕事を探すことができない
- 仕事がなく、収入がないと、ご飯も十分に食べられない
運良く部屋を見つけられたひとり親家庭にも、家賃の負担は重くのしかかります。
家賃や光熱費などの定期的な支払いは、絶対遅らせられないので、優先的に支払います。そうすると、食費が足りなくなってしまいます。
お米など主食さえ買えず、お腹いっぱいにご飯を食べることができない子ども達。
コロナ禍も重なり、東京都内のひとり親家庭の子どもの1割近くが、
「子どもの体重が減った」という調査結果(※)も出ました。
おいしい白米を食べたい」
そう話す、育ち盛りの中学生もいました。
ひとり親になったのを機に住む場所に困り、子どもたちの成長が蝕まれてしまうのです。
※NPO法人しんぐるまざーず・ふぉーらむなど2021年に発表
親子が安心して暮らせる部屋を、
安価に提供
住まいがないせいで悪い連鎖が起こってしまうなら、
安心して暮らせる部屋さえあれば、負のスパイラルを断ち切れる。
そう考えた私たちが始めたのが、シングルマザー向けに安価に部屋を貸し出し、
生活を支援する活動です。
あたたかい布団と、
家族の食卓を取り戻したい
居住支援コーディネーター
神朋代
子どもが、毎日「ただいま!」と帰ってきて、家族みんなでご飯を食べる。あったかいお布団に入って、「今日も楽しかった」と眠りに落ちる。
そんな「当たり前」を失ってしまった親子を、たくさん見てきました。
私自身も、2人の娘を育てるシングルマザー。離婚を機に「住む家を追われるかもしれない」を体験しました。お金がなくて困っている時に、行政の手続きを知らないため必要な支援にたどり着けない経験もしました。
だから、この課題を“人ごと”にはできない。同じように困っているひとり親家庭を助けたいと、活動を始めました。
母子が安心して暮らせる部屋を、良心的な価格で貸し出し。
住まい相談から入居後の食料支援など、生活を立て直し自立できるまで伴走します。
ステップ1
住まい探し
住まいを失っている女性、住まい探しに困難を抱える女性の相談を受け、物件を紹介します。前向きな気持ちになれるような「気持ちのいい住まい」をともに探します。
ステップ2
生活支援で
つながりを
住まいを見つけた後にも定期的な見守りや面談を続け、自立まで伴走して支援します。彼女たちとの面談などの中で課題やニーズを見つけ、地域のNPOをはじめとする教育や就労支援、医療などの民間の支援サービスを紹介し、孤立を防ぎます。
給付金や保育園の申請など、行政の手続きもサポート。セーフティーネットを受けられるようサポートし、安定した生活を整えられるよう支えます。
ただ部屋を貸すだけではありません。
仕事や食事など、シングルマザーの暮らしが慣れない土地で
つまずかないよう広くサポートしています。
「コロナ禍で苦しむ女性のため」
とスタート
私たちが活動を始めたのは、2020年3月。
コロナ禍で増えた、女性の失業や虐待による離婚。
保育園など相次ぐ休園と、非正規雇用につく方々の収入減少…
「苦しむ女性のため、何かできないか?」
名古屋に本社のある民間企業(千年建設株式会社)の社会貢献活動としてスタートしました。
しかし、はじめて間もなく分かったのは、彼女たちが抱えている課題が、
想定していたよりも深刻であること。
一企業の“社会貢献”では限界があると感じるようになりました。
「一時的なサポートで投げ出すのではなく、自立できるまで責任をもって寄り添いたい」
そう思い、NPO法人LivEQuality HUB(リブクオリティ・ハブ)を設立しました。
法人名
NPO法人LivEQuality HUB
設立
2022年1月
住所
愛知県名古屋市東区東桜2丁目4−9 ナゴヤビル203号室
電話
050-1741-9674
理事
代表理事 岡本 拓也
副代表理事 宮崎 真理子
理事 岡本 敬史、髙山 信雄、福島 保、藤原 士朗
監事 菱山 園子
これまで名古屋市を中心に、不動産会社や地域の支援団体と連携して、66戸を提供。
6世帯15人に気持ち良い住まいを届け、
20を超える社会福祉サービスや支援団体のサービスなどにつなげてきました。
サポートを受けたお母さんたちの声
家賃も下げてもらい、子ども達はすぐに学校に通い、保育園にも入れました。車を夫に返しましたが、駅からも近く、仕事も紹介してもらい、保育園の近くで働いています。離婚調停中ですが、私は子ども達を守るため頑張ります。
初めて家を見たときに、明るい部屋に「ここに住みたい!」と思いました。
子ども達も新しい友達ができ、あの怯えていた日から逃げられ、子どもと笑顔で過ごせるとホッとしています。
舞さん親子に紹介した家は、日当たりが良い部屋。
都心からも近く、広さも息子と2人で暮らすには十分でした。
大きな窓から差し込む光を見たときに、舞さんの顔がほころびました。
住み始めて徐々に、舞さんは笑顔を取り戻しました。
「夜、あたたかい布団にくるまれて眠る息子を見ると幸せを感じます。
この部屋から再出発します。」
その後、保育園もお仕事も見つけました。今は育児をしながら資格取得の勉強もしています。
真っ暗に見えていた未来が少しずつ明るくなっていきました。
暖かい部屋と心温かなサポートがあれば、知らない土地でもやり直せる。
住まいを起点に、シングルマザーにとっての負の連鎖を断ち切れる。
活動を始めた頃の思いは、確信に変わりつつあります。
母子を置き去りにしないため、
月1,000円からご支援を
活動を始めて1年。たくさんの方々に、応援をいただきました。
活動が広まったからこそ分かってきたのが、切実なニーズ。
「私たちの街にも、
作ってほしい」
そんな悲痛な声が、支援団体を通じて全国から届きます。
いただいた期待に応えたい。
でも限りある資金では、難しい・・
そんなもどかしさのなかで、覚悟を決めて活動を広めていくことに。
名古屋のほか東京でも物件を取得、
想いを同じくするみなさんに募って活動を広めていくと決断しました。
「安心して暮らせる家がない」そんな母子を見捨てないため、
毎月1,000円からの継続的な寄付で、どうかご支援いただけませんか?
NPO・企業・行政みんなで、
母子の自立を支援
シングルマザー向け住宅支援は、切実なニーズがあったものの、
これまで提供されていませんでした。
民間企業では、収益性が低いので後回しにされてしまいます。
かといって、資金が乏しいNPOでは不動産のように
大きなお金が必要なビジネスには手を出せません。
本腰を入れて支援する団体が、なかなか出てこなかったのです。
よくいただくご質問
Q.
民間の不動産会社でも、安い物件があるはずですが?
A.
借主の収入がなかったり、保証人となってくれる人がいなかったり、「信用が低い」とみなされると、賃貸の条件も悪くなってしまいます。もちろん家賃が安い郊外の物件もありますが、職場への通勤や子どもの保育園の送り迎え、病院へのアクセスなど、ただでさえ子育てと仕事の両立が大変なシングルマザーに適した物件はなかなか見つかりません。
Q.
生活保護や公営住宅など、行政の支援があるのでは?
A.
公営住宅のなかでも、同じく子育てと仕事の両立を実現できる、比較的アクセスの良い住まいの倍率は10倍を超えています。生活困窮者の相談に乗るケースワーカーの人手不足も深刻。財政の悪化で、行政の支援も限界に。手が届かないのが現実です。
そこで私たちが目指すのは、行政も不動産会社もNPOも、そして寄付者の方々も、
みんなで負担を分かち合いながら、シングルマザーを応援する仕組みです。
特徴1
NPO・企業・行政が協力
採算の合いづらい物件も、志への共感で協力くださる不動産会社が集まりました。
シングルマザー向けに食料や教育など支援を手がける、NPO団体とも連携。
行政だけでは手が届きにくい方々にも、支援を届けます。
特徴2
母子の自立をサポート
入居者の方も、ただ支援に甘えるだけではありません。
仕事を得て生活を落ち着かせ、生活保護から抜け出すこともゴールの1つです。
だから、普通に借りるよりできるだけ低い金額に抑えつつ、家賃もお支払いいただきます。
ご自身のペースに寄り添いながらも、自立して子育てできるようサポートします。
特徴3
「寄付だけに頼らない」仕組み
銀行からの借入れや入居者からの家賃収入、補助金などを組み合わせ、資金を確保しています。
しかし、これからより多くのお母さん、子どもたちをサポートするにはどうしても資金が足りません。
NPOを設立して間もないころに行ったクラウドファンディングでは、800人以上の方からご支援をいただき、初期費用を集めることができました。
これから継続的に支援をしていくため、毎月の寄付でご支援いただくマンスリーサポーター5,000人を目指しています。
ご支援者の声
日本の未来への光を感じる活動です
伊藤 加奈子さま
DVや貧困など困難を抱えたシングルマザーにとって、住まいを確保することは非常に困難です。
また、社会的困難を抱える女性や子どもの多くは困りごとが1つであることは希で、DV、虐待、貧困、不登校、発達障害など平均して数個の困りごとを併せ持つケースが多いです。
いま一番必要とされるアウトリーチ型の支援、伴走支援が組み込まれた希望ある活動に日本の未来への光を感じています。
支えるひとたちをみんなで支える
秋山 怜史さま
家は生活の基盤。安心して過ごすことができる安全な家があってこそ、生活が成り立ちます。
いま、少なくない母子家庭が住む場所を借りることができず、困難に直面しています。
そのような状況をなんとかするためにはNPO法人LivEQuality HUBの活動がなんとしても必要と思い、応援しています。
支えるひとたちをみんなで支えていけば、社会は変わります。
みなさんの力で、みなさんの街を暖かな居住支援のある社会にしていきましょう。
「認定NPO法人」を目指し、
組織基盤も強化
寄付者の皆さまからいただいた資金は、NPO法人会計基準に則り、厳重に管理いたします。
全国への拡大を見据えて、「認定NPO法人」の申請を、2023年中に計画。
監督官庁からの厳しい審査に応えるため、設立1年目から管理体制を強化しています。
※現時点では認定NPO法人ではありません。
認定NPO法人への寄付による寄附金控除は、受けられません。
会計など情報開示を充実
名古屋市からNPO法人の認証
財務情報もオンラインで公開
非営利団体で実績のある経営チーム
NPO経営で経験を積んできたプロフェッショナルも集まりました。
代表理事
岡本拓也
千年建設(株)代表取締役社長
認定NPO法人カタリバで2011-17年に常務理事・事務局長を務め、被災地や貧困家庭など教育支援を手がけた
副代表理事
宮崎真理子
千年建設(株)社外取締役
元フローレンス
認定NPO法人フローレンスで2008-20年に事務局長、副代表理事を務め、障害児保育やこども宅食のサポートなど福祉に携わった
Forbes「すぐれた非営利団体30選」にも選出
よくいただくご質問
Q.
活動報告はどのようにしていますか?
A.
団体WEBサイトや月1回のメールマガジン、各種SNSなどで定期的にお知らせします。
Q.
毎月の寄付でなく、今回だけの寄付はできますか?
A.
はい、都度の寄付もありがたく受付けさせていただいております。こちらよりお申込ください。
Q.
途中で解約はできますか?
A.
いつでも可能です。問合せフォームまたはお電話でご連絡ください。
みんな優しくしてくれるから、
もう怖くない
転校先で友達ができた!
ダンサーになる夢ができた